2014年5月28日水曜日

美樹先生とは


こんばんは。あと少しで5月も終わりですね。早い早い!

ちょうど1カ月後の6月28・29日がパフォーマンス本番です。6.28はτの日!


さて、今日はお能の稽古指導をして頂いている、能楽師シテ方観世流の美樹先生(松井美樹さん)

について、つらつらと。

美樹先生とは共通の友人を介してお会いしました。

初めてお会いした時、お能の本質についてお話して下さり、美樹先生のこれまでを伺いました。

その時のショックはため息と深呼吸が合わさったような深いものでした。

何に対するショックか、それは美樹先生のその道に対する「覚悟」です。

現在に至るまで、「聞くも涙、語るも涙」の日々だったのだろうと勝手に想像し、

その日々に耐え忍んでこられた姿に勝手に涙し、訳のわからない感動を覚え、ため息をつく。

美樹先生の深い優しさに触れる度に、私の頭の中で回想VTRが自動再生されています。

私はお能を全く知りません。知識といえば美樹先生を通して知るお能の世界のみです。

稽古中、笑いと笑顔で優しく指導して下さる姿と、美樹先生のお能に対する姿勢と精神性に対して

尊敬の念が湧いてしょうがありません。かっこえーです!深いです!

今まで「なんとなく」のイメージに対して、思いこみと勢いというガソリンを注ぎ、見切り発車で

つっこんできた私にとって、美樹先生は「明けの明星」のような存在です。

なぜお能を必要としたのかは、パフォーマンスにお立会い頂き、皆さんの視点で感じとって

頂きたく思います。
                                           

                                              おーしま


以下、美樹先生のプロフィールです。
                                         


松井美樹

観世流シテ方準職分。昭和44年生。

大学時代に能に出合い、

平成4年杉浦元三郎師に内弟子入門。

11年独立を許され、

13年独立披露能にて石橋、22年乱を披く。

現在京都、奈良を中心に活動中。



2014年5月22日木曜日

松本信一とは

  

こんばんは。今夜はひんやりを通り越して、寒いですね。

今回はゆうみ先生に続き、俳優・松本信一君についてぺらぺらと。

彼とは2010年に企画したダンスパフォーマンスの際に初めて会い、舞台監督として

関わって頂きました。俳優である彼がなぜ舞台監督に!というのはさておき。

すごく頑張ってくれました。大変だったと思います。

それ以後、何か企画するごとに裏方として、私にこき使われ、振り回され、散々な目にあっている

松本信一君。グダグダな私にキレることなく(煮えくり返ってるかもしれない)、態度に出さない。

いつも腹の中ではどう思っているのだろう・・・と思いながらも、常に現場でテンパっている

私にそれを察する余裕などなく、毎度な感じでやり過ごしてきました。

そして今回、裏方ではなく、出演をお願いしたのは、いい人で調子が良く、適当な彼の裏に

見え隠れする影の存在が必要だったから。いや、影など存在しないかもしれない。

けれど、普段のほうが、芝居している時より芝居がかっている、アレは何なんだ!!!という

疑問がつきまとい、次第に苛立ちに変わり、何ならバカにされているような気分になってしまう。

それは私のメンタリティの問題ですが、しかしです。何か伝えようとすればするほど

全部自分に返ってくる。鎧なのか、鏡なのか。本当にただのいい人なのか。。

暴いてやろう、なんて思いません。とっくに諦めました。ただ浮いてくるのを待つのみです。

二人のベテラン舞台人に囲まれ、見守られながら無邪気な様子での稽古は微笑ましく、

時に痛々しい。曖昧に揺れ動く中でそのモノとなる瞬間を見逃さないよう、これから

私の目つきだけがやばくなっていくのだと思います。まだまだこれから。

以下、松本信一プロフィールです。


                                                  おーしま



松本信一

 1982年12月8日生まれ。三重県出身。
中京大学在学中に演劇部に入部したのをきっかけに
演劇を始める。
2012年に劇団 遊劇体代表のキタモトマサヤ氏の
演出を受けたのを期に翌年、劇団 遊劇体の研究生として入団する。最近では演劇の傍ら 「S一亭ちょろ松 」の
名前で落語をLIVEハウスや寄席で行うなどもしている。
好きな落語家は立川談志、柳家喬太郎。

 












2014年5月21日水曜日

ゆうみ先生とは


 こんにちは。昨日の雨で、空気や木々がしっとりしてます。それもいいですね。


さて、今回もsanacoに続きパフォーマンスに出演して頂く俳優・ゆうみ先生(広田ゆうみさん)に

ついて私の目線でつらつらと。

私はゆうみ先生とお会いしてまだ1年ちょっと。

ゆうみ先生の朗読を聞いた時の衝撃は忘れられないモノとして私の記憶に在ります。

おそらく私は「言葉」と「物語」というものをナメていたし、グイグイ物語の世界へ引き込んでいく

ゆうみ先生にオソロしささえ感じました。それは私にとって「畏れ」の感覚です。

その世界へ連れて行ってもらい、私の脳内のイメージによりその世界を体感する。

そこに行く手段があったのか、とショックでさえありました。

ゆうみ先生の朗読公演はこの間19回目を迎えられたそうです。。!!!!!

ただ好きだからという理由では貫けない核となる信念のようなモノを感じ、その強さや姿勢に

惹かれたのだと思います。あやかりたい、なんて思ってみましたが、ゆうみ先生を知る程に
 
「あ、無理だわ」と諦めを知る事になっています、現在。

今回、出演をお願いしたのは、ゆうみ先生に私の無意識によるイメージをゆうみ先生の視点で

紐解いて欲しい!一緒に潜って下さい!という想いから。

で、蓋を開けてみると、手掛かりなさすぎ、潜るに潜れない!そもそも全く意味がわからん!!

という1か月半でした。(出演者一同、そして私も)

そんな中でも、やはりゆうみ先生。私にもわかる言葉で、グイグイ皮を剥いで下さる。

sanacoが右脳なら、ゆうみ先生は左脳。無意識を意識化していく道しるべを与えてくださる。

いつもまぶしいです!ゆうみ先生。

ゆうみ先生は私に「在る」モノを感じさせてくれる方です。

「溺れててどうする。そのモノに潜るのだ」と台詞調にして、ゆうみ先生をちらつかせながら

言い聞かせているうちに、パフォーマンスの当日を迎えることになりそうです。

  
  以下、ゆうみ先生のプロフィールと直近の公演情報です。



                                           おーしま


 
 広田ゆうみ

俳優。2006年までユニット〈小さなもうひとつの場所〉にて別役実作品を多数上演。現在、演出家 山口浩章、俳優 二口大学とのユニット〈このしたやみ〉に参加するほか、自らの企画で二口大学と別役実作品に取り組み、〈広田ゆうみ朗読の会〉として朗読公演も行う。また、近年は落語にも取り組むなど、様々な舞台に出演している。同志社大学学生支援プログラム講師、大学コンソーシアム京都・龍谷大学客員講師、京都若者サポートステーション就労支援事業講師等。朗読劇サークル「読書会」ナビゲーター。ワークショップデザイナー(大阪大学第一期)。
*このしたやみ→http://konoshitayami.sensyuuraku.com


 *公演情報*
 

このしたやみ 京都→静岡 

「紙風船」  岸田國士 作

演出  山口浩章
出演  二口大学 広田ゆうみ

岸田國士の名作「紙風船」を、京都は松原京極商店街の小さな町家と、
静岡は劇団渡辺のアトリエみるめにて上演いたします。
わかりあえない、でも離れられない。そんな夫婦の関係を描いた、今なお色褪せない作品です。

YM町家舞台 こけら落とし公演
日時  2014年5月30日(金)19:30
          5月31日(土)19:30
場所  YM町家舞台(YMカルチャースクール)→地図
料金  前売/当日とも2000円
予約・問合せ  ymcultureschool@gmail.com / 075-811-0682
                             (YMカルチャースクール)
          roudokufh@yahoo.co.jp / 090-3039-9894(二口)

詳しくは   →YMカルチャースクール
        →チラシ

ほおずき堂企画
このしたやみ 「紙風船」岸田國士 作
劇団渡辺 「班女」~「近代能楽集」より 三島由紀夫 作


日時  2014年6月6日(金)19:30
          6月7日(土)14:00/17:00
場所  アトリエみるめ→地図
料金  前売 一般 2000円/大学生以下 1000円
     当日 一般 2500円/大学生以下 1500円

予約・問合せ  kamifusenhanjo@gmail.com /
          054-289-1161(アトリエみるめ) 090-9359-3816(荒井)

詳しくは   →Facebook『紙風船』/『班女』公演ページ
        →チラシ 


*私は、このしたやみさんのお芝居の「間」が好きです。自らに潜む「魔」をもくすぐられます。
 まだご覧になられた事がない方は、一度その空気を味わいに行かれる事をお勧めします。

  

  


  

  
 
  
  

  
 
  
  

  



  

2014年5月19日月曜日

sanacoとは


こんにちは。いいお天気ですね。

今日は、パフォーマンスに出演して頂くダンサーsanaco(黒子沙菜恵さん)について

私の視点をつらつらと回想まじりで書いてみます。

私とsanacoの出会いは、今から10年以上前で、当時某ダンスカンパニーの制作アシスタント

という名のパシリをしていた時でした。

お互い挙動不審で、私の態度はやたらとデカく、とがっていたため印象に残ったのだと思います。

その後、私が初めて企画したパフォーマンスを見に来てくれたのがキッカケで、今に至ります。

当時、思いつきで衣裳を担当し、ミシンもろくに使えないまま、イメージ先行でごり押ししていたのを

sanacoは面白ろがってくれたのか、その後も衣裳の依頼を頂き、色んな機会を与えてくれました。

時には、私の衣裳や構成に対して、発狂という形でのレスポンスもあり、人間の奥深さや恐ろしさ

を感じる日々でした。「自分を晒けだす」手がかりはsanacoの発狂によるものです。

お互い懲りずに、ここまでこれたのは、sanacoの半端ない好奇心と、不完全なモノへの愛です。

sanacoの「身体・感覚」に対する探求心と、それに対する深い洞察は、オタクの域を超えています。

それを支えているのはやはり、sanacoの人間愛で、最近は「歩く母性」だと思っています。

今回もsanacoの愛に支えられながら、作品は芽を出しました。

どれだけ成長していくか、楽しみです。

そして、sanacoの愛を、皆さんにも感じて頂きたい想いでいっぱいです。

以下、sanacoプロフィールです。                             おーしま


黒子沙菜恵 (Sanae Kuroko)
N.Y.でさまざまなダンスに出会いその後身体の構造に着目、骸骨の模型を眺める日々。リヨンビエンナーレ、SPAFなどに招聘歴もある。
年齢や身体の異なる人とのダンスWSを各地で展開している。
音楽家や他ジャンルの作家とのコラボレーションも数多く行ない、また、劇場以外のあらゆる空間でも踊ることを好む。
最近の作品は「ひとがた#1~#3」や「30回有効のパスポート」などがある。
環境や身体の変化によって揺れる身体と心をカラダ1個で受け止める。


2014年5月16日金曜日

公演情報


みなさま、こんにちは。

稽古が始まり1ヶ月半が経ちました。早い!

出演者の方々を巻き込んでのヒリヒリ禅問答な日々でした。

私の無意識が公案となり、みんなの悶答により、ようやく兆しが見えました。

出演者一同、やれやれです。あと、1ヶ月半、悶答は続きます。

私は更に潜ります。(願望)

そしてこの悶答パフォーマンスにお立会い頂くことを願ってやみません。

以下、詳細です。

   

「CROSS〜女人禁制」



日時 : 2014年  6月28日 (土) 29日(日)
                 
 *共に18:30open
             19:00start
 
場所 :  trace(トレース
            〒600-8834 京都市下京区和気町4
              http://trace-kyoto.com/
 
 料金  : 前売¥2000  当日¥2500
           *共に1drinkオーダー

 *芸術センター制作支援事業



出演        黒子沙菜恵
                  広田ゆうみ  (このしたやみ)
                   松本信一  (遊劇体)
笙               音無史哉
指導     松井美樹 (能楽師シテ方観世流)
音            甲田 徹
構成    大島依子

テキスト  奥田鉄
フライヤーデザイン  奥田鉄  http://www1.linkclub.or.jp/~magane

企画・制作   アガチコ舎
 
 予約・お問い合わせ   sukimono999@gmail.com(アガチコ舎)
 
*お会いできた際には、どなたか公案をなげかけて下さい!
 
  お待ちしております!
 
                                 おーしま